院長メッセージ MESSAGE
もふスペイクリニックのホームページをご覧頂き、誠にありがとうございます。院長の柳沼早苗と申します。
私は獣医師になってから、動物病院や行政機関でさまざまな動物に接してきました。 その中で、家族として愛情を注がれている動物がいる一方で、嫌われものとして疎まれる動物がいる現状を知り、同じ動物なのに扱いがこうも違うのかと衝撃を受けました。 特に猫については、昨今の猫ブームだけでは済まされない、過剰繁殖が全国的な社会問題となっています。野良猫も、“かわいい”ともてはやされる一方で、排泄物やごみ漁りなどで地域環境に影響を及ぼす“厄介な存在”として嫌われていたりもします。このような状況で、『獣医師として自分にできることは何か』を考えたときに、スぺイクリニックの開院にたどり着きました。
野良猫たちが生きる環境を整えるためには、不妊去勢手術が必要不可欠です。猫は1年に数回の出産をしますので、どんどんと数が増えていきます。 数が増えれば餌が足りず、猫同士で喧嘩をして怪我をしたり、人のゴミをあさったりします。発情期にはマーキング行動や大声を出すなど、人間の生活にも影響を与えてしまいます。猫が増えすぎると問題が次々に生じ、地域社会で「厄介な存在」として認識されてしまうでしょう。そうなれば、猫は安心して地域で暮らすことができません。地域で認められ、人の社会とうまく調和して暮らすためには、不妊去勢手術をおこない、数が増えすぎないようにすることが大切です。
猫が好きな方の中には、野良猫に餌やりをしている方もいらっしゃるでしょう。また反対に、猫が人間の生活の中で迷惑を起こし、猫に対して否定的なイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。猫の好き嫌いに関わらず、人の生活に害が与えられている要因のほとんどは、私たち人間によるものです。そのため、不妊去勢手術が必要だという認識を広めること、安易な餌やりをしないことなど人が猫について知ることも重要です。地道な啓発活動が、猫と人との共生に役立ちます。
当院では、飼い主のいない猫(野良猫、飼い主の決まっていない保護猫)を対象に、低価格での不妊去勢手術を提供しております。
人にも猫にも優しい社会を目指して参ります。
院長略歴
福島県郡山市出身
麻布大学獣医学部獣医学科卒
(伝染病研究室)
ウスイ動物病院勤務(東京都町田市)
福島県保健福祉部
はる動物病院勤務(福島県いわき市)
もふスぺイクリニック開院
(福島県本宮市)